14.sd QuattroでオフシューTTLできた話

SIGMA SD Quattro & off camera EF-610 DG ST (also EF-630) Strobe TTL works with CANON OC-E3 cable
SIGMA SD Quattro & off camera EF-610 DG ST (also EF-630) Strobe TTL works with CANON OC-E3 cable

SIGMA sd Quattro + CANONオフシューカメラコードOC-E3でオフカメラTTL撮影


今回はSIGMAカメラ&SIGMAストロボの話です。

長ったらしい話がお嫌いの方のために結論から書きますと...

SIGMA sd QuattroにCANONオフシューカメラコードOC-E3を使って、シグマ用ストロボ(EF-630だけでなくEF-610 DG ST ※SUPERの下位機種でも)をオフシューで、カメラ直付け状態同様に使うことができました(TTLはもちろん、EF-630ではハイスピードシンクロも)というご報告です。※古いカメラ(DP1 MerrilのTTL)でも同様です。

※取り敢えず「できた」ということで、安全に使い続けられるかどうかはまだわかりません。


最近、家族写真を撮る機会が増えました。
当初はNikon1(J5、V2+スピードライト SB-N7BK)で十分満足しており、超絶解像のSIGMAのカメラは風景写真用...と割り切っていたのですが、興味本位には勝てないもので「sd Quattroでポートレート...撮ってみたい」となった訳です。

①取り敢えず購入のクリップオンストロボTT560

色んなブログでも紹介されている中華製NeewerTT560

結果:マニュアル発光・マニュアル撮影で良ければオフカメラも可。

カメラ直付けで発光はできます。ただ、カメラからはストロボが認識されず、ストロボの調光もカメラ側の露出調整も自動では行われません(TTL非対応)。それぞれマニュアル設定が必要になります。

オフカメラで使うためには...
エツミのシンクロケーブル付ホットシューでのマニュアル発光ができました。
他のストロボに同調して光る光学スレーブができる機種なので、2台目以降のストロボとしても使えます。

ただ、ストロボ初心者の自分には、マニュアル設定値を自分で決めるのは難しく...。

②シグマ純正で中古の安かったEF-610 DG ST(SUPERの下位機種)

ライティングの勉強のためにも一度は純正を試してみるかと購入。

結果:オフカメラ&マニュアル発光できない直付けTTL専用機でした(OC-E3を買うまでは)。

純正なので、当然カメラからもストロボが認識され問題なくTTL発光できました。気軽に天井バウンスで撮る分には必要十分なストロボです。

でも今度は逆に「できないこと」の方が気になってくる始末。

オフシュー発光できない(CANONオフシューカメラコードOC-E3を買うまでは)。
エツミのシンクロケーブル付ホットシュー⇒発光すらしない
光学スレーブ⇒非対応

ほかにも...
マニュアル調光⇒ざっくりとしか調整できない
ハイスピードシンクロ⇒非対応


③満を持しての現行純正機EF-630を購入

結局3万円以上する機材が必要なのかと観念して購入(それでも他社の純正ストロボよりは安い)。

結果:このストロボを最初の1台目(マスター)として、カメラから離して発光させるには、シンクロケーブル経由&マニュアル発光しかない(OC-E3を買うまでは)。


シンクロケーブル経由でオフカメラにするとTTL発光できませんでした(カメラからはストロボが認識されない)。
シグマ純正のラジオスレーブユニットも存在しないので、このストロボを1台目としてカメラから離して発行させることができません。

説明書をよく読むと、1台目のEF-630をカメラのホットシューに取り付けマスター機(信号を送るだけで発光はしない)とすれば、オフカメラの2台目のEF-630をスレーブ発光させることはできるようです。

おおぉぉい...。
「sd Quattroでストロボ1台をカメラから離してTTL発光させる」には2台のEF-630を用意するしかないのんかい。。1台だけだと値段10分の1の中華製ストロボと同じ働きしかできんのかい。。。


...という悩みがあった訳ですが、今回CANONのオフシューカメラコードOC-E3を購入して解決されました。海外の掲示板サイトに同様のお悩みとヒントがありました。

SIGMA sd Quattro  Flash Menu with CANON OC-E3 cable
sd Quattroに、OC-E3経由で一世代前のEF-610ST(SUPERではない)をつないでみたところ。カメラから認識されています(認識できないとこのメニューは表示できません)。FP発光などがグレーアウトしているのはEF-610STが非対応のためです。現行ストロボEF-630では表示されました。

SIGMA DP1 Merrill  Flash Menu with CANON OC-E3 cable
ついでに1世代前のDP1 Merrillに繋いでみたところ。こちらも良好。操作できる項目は少ないですが。

...調子に乗って、DP1(無印)にも繋いでみましたが...
こちらはそもそもフラッシュメニューが見つからず。直付けでもTTLできなさそうなので仕方なし。

続いて、きちんとTTLできているのかテストしてみました。

SIGMA SD Quattro & off camera EF-610 DG ST (also EF-630) Strobe TTL works with CANON OC-E3 cable
SIGMA sd Quattro & off camera EF-610 DG ST (also EF-630) Strobe TTL works with CANON OC-E3 cable
上段2枚はカメラ直付けの状態。下はオフシュー状態です。
左側は、カメラの設定で露出アンダー気味にしたもの。右は露出オーバー気味にしたものです。すべて天井にバウンスして撮影しました。

カメラの設定にしたがって、ストロボの自動調光が働いたため、上端と下段の見た目の明るさがほぼ同じになっています(左下が左上より若干明るく見えるのは、バウンスした方向の違いかと思います)。

つまり、OC-E3でオフシューの状態でも、カメラ直付けと同じ様に動作しているとわかります。

簡単なテストしかしていないので載せていませんが、sd Quattro + OC-E3 + EF-630で、オフシューハイスピードシンクロも動作確認できました。

これで1歩進むことができました。
ただ...このオフシューケーブル...それ程長くは伸ばせません。。

次は、SIGMAで使えるラジオスレーブを探してみたいと思います。

にほんブログ村 写真ブログへ にほんブログ村 写真ブログ クラシックカメラ・クラシックレンズへ にほんブログ村 写真ブログ カメラ・レンズ・撮影機材へ

コメント