36.都電荒川線(東京さくらトラム)沿線の撮影スポット(3時間コース:スナップ撮影を中心に)

Tokyo Sakura Tram (Toden Arakawa Line) ASUKAYAMA STA
都電荒川線(東京さくらトラム) 王子駅前~飛鳥山停車場近くでは、
信号待ちの都電・車と横断者が肉薄する様が見られます
(LZOS Jupiter37a 135mm/F3.5[M42] + Leica MP TYP240)

都電荒川線 沿線さんぽ 3時間コース ~ゆるーい描写のレンズでゆるーくスナップ撮影しながら歩きました~

友人と二人で「都電荒川線(東京さくらトラム)沿線を撮り歩こう」という話になり、色々と下調べした上で赴きました。撮り鉄ではないので、沿線の雰囲気などをゆるーく。三ノ輪橋停留場で1日乗車券(400円)を購入し、乗ってみたり降りて歩いてみたりしながらのスナップ撮影です。

都電荒川線には一度も乗ったことがありませんでした。いつもは何となく目的地へ向かい感覚に任せながら撮り歩く私なのですが、あまりに広い走行範囲(荒川区~北区~豊島区~新宿区)を無策で撮り歩くのは流石に辛い(友人を無駄に歩かせるのも申し訳ない)...ということで事前に次の様な「下調べ」をしました。

都電荒川線 沿線の「撮影シチュエーション」

沿線の撮影「スポット」情報はネットや冊子で数多く見つかりますが、同じ写真を順番に撮り歩いても面白くないので違う方法を取りました(そもそも数多く紹介されている「桜と都電」の写真は8月の今撮れないのです...)。

路線図&Googleストリートビュー、インスタグラムのハッシュタグ検索(各停車場名ごとにタグる)から想定した、沿線の全体像(撮影シチュエーション)はこの様な感じです。

都電荒川線を沿線撮影シチュエーションごとにゾーン分け
都電荒川線を沿線撮影シチュエーションごとにゾーン分け

沿線はいくつかのゾーンに分けることができそうです(ゾーン名は勝手に命名)。今回、始発(終着)の三ノ輪橋停留場から大塚駅前停留場まで、約3時間で乗ったり降りたりしながら散歩しましたのでご紹介します。

荒川区下町すり抜けゾーン

始発(終着)の三ノ輪橋から荒川区役所前停留場付近では、下町の民家の間を専用路で抜けていく感じです。次の様な見どころがありそうです。
・映画やドラマのロケ地でよく使用されるらしい「ジョイフル三の輪商店街」。
・線路から沿線民家等までの距離は近く、またその隙間に非常に細い道が走っている。
・線路脇に花がたくさん植えられている。
・スカイツリーをバックに都電を撮れるスポットがある。

[ジョイフル三の輪商店街(三ノ輪橋停留場すぐ)]

ジョイフル三の輪商店街
ジョイフル三の輪商店街
(Ernst Leitz Summarit 5cm/F1.5[L39] + Leica MP TYP240) CROP

ジョイフル三の輪商店街
ジョイフル三の輪商店街で見つけた猫
(Ernst Leitz Summarit 5cm/F1.5[L39] + Leica MP TYP240) CROP

1枚目は、雰囲気を出そうと敢えてアンダーで撮った写真です。ロケ地で有名だそうですが、観光的要素以外にも、住んでいる人が日常の買い物をしている姿が多く見られました。静かすぎるぐらいな感じでしたが、これはコロナ禍のご時世仕方のないことなのでしょう。
迂闊だったのは、商店街のロケに関する情報についてあまり調べて来なかったこと。映画「万引き家族」のあのシーンで使われたお店はココ などと話しながら、買い物をしつついろいろなお店を回るべきだと感じました。

[沿線の雰囲気]

三ノ輪橋停留場(降車場) 沿線
三ノ輪橋停留場(降車場) 沿線
(Ernst Leitz Summarit 5cm/F1.5[L39] + Leica MP TYP240)

三ノ輪橋停留場 沿線 線路脇の小道
三ノ輪橋停留場 沿線 線路脇の小道
(LZOS Jupiter37a 135mm/F3.5[M42] + Leica MP TYP240)
花がもっと咲く時期だったら...

荒川一中前停留場 付近の踏切
荒川一中前停留場 付近の踏切
(LZOS Jupiter37a 135mm/F3.5[M42] + Leica MP TYP240)

荒川一中前停留場 付近の踏切からS字カーブ方向へ
荒川一中前停留場 付近の踏切からS字カーブ方向へ
(LZOS Jupiter37a 135mm/F3.5[M42] + Leica MP TYP240)
電車を撮りたいならこの辺りが良さそう

三ノ輪橋停留場の乗り場付近(線路の端っこ)では、行き交う都電を写真・動画撮影する人がいるためなかなかうまい構図を見つけられずにいましたが、少し離れて降り場付近や線路脇の小道へ向かうと色々と写欲を掻き立てられます。小道やジョイフル三の輪商店街を撮り歩きながら、隣の荒川一中前停留場まで歩くのが良いと思います。

踏切はクルマではなく人の往来が多く、絵になるシーンに出会えると思います。電車の撮影だけでなく、スナップ撮影に良い雰囲気。

今回はパスしましたが、南東向きに東京スカイツリーと都電を同時に撮れるスポットを目指すのならば、更に先の荒川区役所前~荒川二丁目停留所手前までの踏切を目指して行くことになると思います。

荒川二丁目停留所付近 荒川自然公園の桜と都電ゾーン

今回は真夏だったのでパスしましたが、荒川二丁目停留所で降りて荒川自然公園横のスロープ付近から、桜と都電を撮るのが定番の様です。季節が来たら一度訪れて、このブログを更新したいと思います。

熊野前~栄町停留場 西向きストレートゾーン

熊野前停留場
熊野前停留場から栄町方面へ
(Ernst Leitz Summarit 5cm/F1.5[L39] + Leica MP TYP240) CROP
この駅から線路脇の柵がなくなり「路面電車感」が増します

荒川車庫前停留場付近
荒川車庫前停留場付近(車窓より)
(Ernst Leitz Summarit 5cm/F1.5[L39] + Leica MP TYP240) 


栄町停留場にて強い日差しを捉える
栄町停留場にて
(Ernst Leitz Summarit 5cm/F1.5[L39] + Leica MP TYP240) 
真夏の強い日差しが濃い影を作ります

町屋駅前停留場を過ぎた辺りから沿線の雰囲気が変わります。線路を挟む形で片道一車線の車道が走り、街中を走っているという雰囲気が出てきます。

おすすめは熊野前停留場から西方向。それまで線路横にあった柵がなくなり、路面電車感が出始めます。小台停留場より西側は、線路がほぼ東西を向いています。西日を浴びる都電を雰囲気たっぷりに撮るには良いのではないでしょうか。但し、線路脇がすぐ道路なので安全且つマナーに反しない撮影場所を探す必要がありそうです。そこそこの望遠レンズが必要だと思います。

今回は真っ昼間でもあったため、車内および栄町停留場にて「強い日差し」を写真におさめてきました。

王子駅前~飛鳥山停留所 軌道敷内通行可な「路面電車」区間

王子駅前停留場 都電はここから車道に出る
王子駅前停留場 都電はここから車道に出ます
(LZOS Jupiter37a 135mm/F3.5[M42] + Leica MP TYP240) CROP
信号待ち都電スレスレの往来を撮るため、
対面の歩道橋上にカメラを持った人がいます

王子駅前停留場から飛鳥山停留所へ
王子駅前停留場から飛鳥山停留所へ向かう都電
(Ernst Leitz Summarit 5cm/F1.5[L39] + Leica MP TYP240) 
ボケていますが道路左の青い標識が「軌道敷内通行可(二輪を除く)」です

飛鳥山停留所手前の歩道橋上から
飛鳥山停留所手前の歩道橋上から
(LZOS Jupiter37a 135mm/F3.5[M42] + Leica MP TYP240)
写ってはいませんが、左手には飛鳥山公園があります
春先に桜を入れて都電を撮るのが定番の様です

飛鳥山停留所手前の歩道橋上から
飛鳥山停留所手前の歩道橋上から
(LZOS Jupiter37a 135mm/F3.5[M42] + Leica MP TYP240) CROP
信号待ちの都電前を多くの人が横断しますが、
敢えて1台のみの自転車が通過する瞬間を狙ってみました

都電荒川線の折り返し地点、王子駅前~飛鳥山停留場の区間は撮影の定番スポットの様です。都電はこの区間だけ車道内の軌道敷を通ります。撮影ポイントは王子駅前の歩道橋、飛鳥山停留場手前の歩道橋でしょうか。平日の渋滞時は都電を挟んでバスや自動車が止まっている珍しいシーンも撮れる様子。

ただ、誰が撮っても同じ様な写真になりそうなポイントなので、夜間長秒撮影でブレや光跡を撮ってみたり、雨や雪時の通行人を入れてみたり、何か工夫が必要だろうなと感じます。

水たまりリフレクション×夜間長秒撮影の光跡×人と電車の近接...あたりをいつか狙ってみましょうか。

飛鳥山〜大塚駅前停留場 豊島区すり抜けロングストレートゾーン

飛鳥山停留場から池袋方面へ
(LZOS Jupiter37a 135mm/F3.5[M42] + Leica MP TYP240)

飛鳥山停留場を過ぎると都電は再び専用路に入り、大塚駅前停留場手前まで長い直線区間に入ります。恐らくどの駅で降りても似た様な風景になりそうだったため、散策はせずに飛鳥山停留場付近で数枚撮って終わりました。荒川区すり抜けゾーンと比べて踏切を頻繁に人が渡る感じでもなく、ただただ運を天に任せる感じ。望遠レンズを用意して圧縮効果を得つつ、複数の都電や踏切横断者が重なる瞬間を狙うのがセオリーでしょうか。ただ、この辺りも誰が撮っても同じ様な写真になりそうな気がします。王子駅前~飛鳥山停車場の様な「雨のリフレクション」も期待できないため更に難易度は高いかもしれません。

今回はパスしましたが、新庚申塚停留場で降りて、巣鴨地蔵通り商店街の撮影へ向かう(JR巣鴨駅へ抜ける)のも良いかもしれません。

大塚駅前 まちなかトラムゾーン

大塚駅前停留場付近は変わった風景です。山手線池袋隣駅で人もクルマも多い駅前ですが、路線を囲む柵も踏切もありません。車道と歩道を専用路線が大きくカーブしながら無理やり抜けていく様な印象です。また、停留場自体もJR山手線の高架下にあります。

撮影ポイントをじっくり探したかったのですが、残念ながらこの日は駅前でお祭りがあるらしく、ウロウロすると邪魔になりそうなため断念しました。
いつかチャレンジしてみたいポイントです。

大塚駅前停留場以南 路面電車感を感じにくいゾーン?

勝手ながら事前の下調べ(Googleストリートビュー&インスタハッシュタグ検索)にて今回は立ち寄らないことにしました。低層ビル群の中を、専用路を確保しながら進む感じだと思います。
学習院下から面影橋停車場へ向けて90度カーブする箇所があるので、そこは撮影スポットかもしれません。

また、桜が咲くエリアもあるらしく、路線もクネクネしているので、電車を撮りたい方には撮影スポットがあるのかもしれません。


以上、初めて乗った都電荒川線沿線さんぽの撮影スポット(三ノ輪橋〜3時間程度)紹介でした。


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