4.犬吠埼迫力の日の出
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嵐後の夜明け 犬吠埼C ※クリックするとFlickrで拡大表示できます。 |
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嵐後の夜明け 犬吠埼B
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嵐後の夜明け 犬吠埼A
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元旦だけじゃない!犬吠埼迫力の日の出をSIGMA DP1で撮影
千葉県銚子市の犬吠埼は、"離島、高地を除き日本で最も早い初日の出"で有名です。
※元旦前後の10日前後において最も早い日の出が見れるそう。
秋頃でしたが、出張で犬吠埼に泊まる機会があり「これは撮りに行かねば」と夜明け前に宿を飛び出し日の出を撮って来ました。
太平洋からの日の出というと「穏やかな海から顔を出す赤々とした太陽」をイメージしますが、今回は前日が暴風雨。明け方には晴れている予報でしたが撮影向きでは無さそうな...。
日の出時刻は5:30頃と書かれていたので5:00には撮影スポットを決めておきたいです。
夕方は、陽が沈んだ後にマジックアワーと呼ばれる不思議な色合いの空になりますが、日の出の場合は順番が逆で、先にマジックアワー ⇒ その後に日の出 となるからです。
夜明け前で真っ暗な中、土地勘も無く撮影スポットを探すことしばし。最終的には海辺の岩場まで降りてゆけることが分かりました。
約1時間をかけ、相当数撮った中で気に入ったのが上の3枚です。A.日の出は雲の中 B.犬吠埼灯台 C.雲間から日が出た瞬間 を逆順で貼り付けています。
夜が明ける前はゴリラポッドも使いつつでしたが、陽が出てしまえば手持ちでもOKです。
【撮影条件】
①撮影場所:犬吠埼 「ホテル&スパ月美 太陽の里」前の道を下った岩場②使用カメラ:SIGMA DP1
③カメラ設定:ISO100、絞り優先モードf/4、手持ち撮影なのでシャッター速度を見ながらブレないように絞りを開け気味で、その他設定はAUTO
④その他:写真Aのみゴリラポッドをミニ三脚として岩場に置いた。写真BCは手持ち撮影
⑤撮影時に考えたこと:
・日の出の太陽と犬吠埼灯台のどちらも構図に入れたい。日の出の方角は事前に「日の出日の入マピオン アプリ」で調査しました。実際の日の出位置は雲の中でしたが、両者が画角に入る位置関係を予めイメージ。
・嵐後のちぎれ雲が幻想的だったので空3分の2、海と岩場3分の1程度で。
・時折大きな波が打ち付けてしぶきが上がるので、できればそのタイミングを狙いたい。
・写真Bについては「朝日を浴びる灯台」を主役にしたかったので日の丸構図で。
⑥現像作業(SIGMA Photo PRO6.5):
(写真A&C)
・雲間から出ようとする太陽を幻想的に見せたい。灯台と荒波は脇役で。
・X3 Fill Lightを上げると雲が油絵の様になり興味深かったので、これを軸にハイライト・シャドーを調整。
・シャドーを上げると岩場のディティールが表れるため、逆に下げて暗くした(主役でも脇役でもないので存在を消したい)。ハイライトを若干上げて空のディティールを強調。
・コントラスト、彩度、シャープネスはやや高め。
(写真B)
・朝日を浴びる灯台を主役にしたくて日の丸構図にしたが、写真A&Cと同様の現像では真っ黒の岩場が画面半分を埋める結果になった。そこで、いっそハイライト・シャドーは逆向きに調整(ハイライトDOWN、シャドーUP)にしてみた。結果、岩場のディティールが浮き出しこれはこれで面白い画になった。
⑦撮ってみて思ったこと:
・SIGMA DPシリーズの「雲の描写がスゴイ」と書かれた記事はたくさんありますが、自分で撮ってみて実感。朝日を浴び色々な表情が混ざった雲を幻想的に描き出してくれました。
・RAW現像時、シャドー部分の扱いをどうするかによって主役の引き立ち具合が大きく変わることを実感。
・天気が悪い日の翌朝に、撮影のチャンスがあるもんだなぁと実感。
※周辺地図です。



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