6.日暮里駅は明暗の谷間 その2
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日暮里駅 南口を出て谷中霊園へ向かう階段からの夜景 駅舎全体が視線より低い位置にあります。 ※クリックするとFlickrで拡大表示できます。 |
谷に埋まっているような日暮里駅舎をSIGMA DP1 Merrillで撮影
前回に引き続き日暮里駅での夜景撮影です。「南西側に谷中霊園、北東側もちょっと薄暗い町に挟まれ、まるで谷間にあるよう」と書きましたが、谷中霊園側から撮影すると、JR駅舎もホームも谷底にあるのかと錯覚しそうな画が撮れます。実際はこちらが高い位置にいるだけなのですが...。
【撮影条件】
①撮影場所:日暮里駅 南改札を出て西側の階段
②使用カメラ:SIGMA DP1 Merrill
③カメラ設定:ISO100、絞り優先モードf/11、セルフタイマー10秒、その他設定はAUTO
④その他:目線より高い金網柵の上にゴリラポッドを巻きつけて固定。
⑤撮影時に考えたこと:
・液晶で構図を確認しながら撮れない状況だったが、試し撮りをしながら画角を検討。
・一番低いホームから一番高いタワーマンションのてっぺんまでが画角に入るように、京成線の「日暮里駅」の文字が画角に入るように
⑥現像作業(SIGMA Photo PRO6.5):
・暗い谷底にスポットライトを当てるイメージで光画っぽく。
・暗部のみ持ち上げたいのでX3 Fill Lightを上げる。逆に露出は下げてバランスを取る。シャドウは高め、ハイライトは低めに。
・コントラスト、彩度、シャープネスはいずれも高めに。
・ホワイトバランスは試行錯誤。
・当てずっぽう撮影で水平が撮れていなかったため、中央部の建物が垂直になるよう調整。
⑦撮ってみて思ったこと:
・写真の左下隅、カメラを載せていた柵の部分を見て驚愕。すぐ手元から遠方へガッチガチにピントが合っている。これがパンフォーカスというやつか...。パンフォーカスについて調べてみると、過焦点距離という言葉が出てきます。
これまで漠然と「広角レンズでF値を絞り込めば全体にピントが合う」と思っていたのですが、どうやらそうでもない様子。技術的な説明は難しくて私には書けませんが...。
ピントが合って見える範囲はフォーカス対象から、手前に1/3、奥に2/3だなんて言われているようです。...と、いろいろ書こうとしたのですがやはり上手く説明できないので詳しくは「過焦点距離」「被写界深度 手前 奥」などで検索をしてみてください。
一つわかったことは、広角レンズで風景を撮る時に「一番遠くの被写体にピントを合わせてしまうと勿体無い」ということ。
上の写真で言えば、遠くのタワーマンションにピントは合っていますが、フォーカスしたのはそこではなく、恐らく手前の駅舎?なのかなと思います。
風景写真とフォーカス位置...写真って奥が深いと思った一枚でした。
※周辺地図です。



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